リングを作る

リングを作るときは、シャトル糸を左手に持ちます。
参考) 左手の糸の持ち方

シャトル糸とボール糸を結んでいる場合
0025

シャトル糸だけの場合
0070

ダブルステッチは、Bridgeの部分の糸で作られます。
0021

ダブルステッチの作り方は、チェインを作るときと同じですが、
リングの場合は、ステッチを作るBridgeの部分の糸も、
ステッチの芯になる糸も、どちらもシャトル糸です。

そのため、トランスファーができているかどうかを、
糸の色で確認することはできません。
トランスファーできているかどうかの確認は、ステッチを作った後、
「リングの輪の大きさを変えられるかどうか」で確かめます。
0071

また、ダブルステッチを作っている最中に、リングの輪が
小さくなってきた場合は、輪の大きさを調整します。

親指と小指の間の糸を小指方向に引っ張ることで、リングの輪が大きくなり、

0072

シャトル糸を引っ張ることでリングの輪が小さくなります。
0073

必要な目数を作り終えたら、リングをクローズ(close)します。(閉じます)

左手の親指と人差し指の間に、作ったダブルステッチを挟んで、
平らな状態でシャトル糸をゆっくり引いてリングの輪を小さくして、
リングをクローズします。(左利きの人は右手で挟みます)

ダブルステッチがうねらないように、目をそろえるように指で挟んで、
平らにしたままゆっくりシャトル糸を引きます。

そうすると、馬のひずめの形になってきます。
0074
さらにシャトル糸を引き締めると、リングができます。
0077
シャトル糸の引き締めがあまいと、リングの根元がきちんとクローズできず、
だらしなくなります。
0075
また、シャトル糸を引っ張る方向が悪いと、リングの根元のステッチがねじれます。
0076

リングの輪を締めすぎると小さなリングになってしまうし、
締め方がゆるいときれいなリングになりません。

ほんの少しのことですが、こういうところをきちんと仕上げると、
パターン全体の出来上がりが、かなり違ってきます。

リングをクローズしたあとに間違いに気づくと、目をほどくのが
とても大変なので、クローズする前に、間違いがないかどうか、
必ず、確認するようにします。

リングをクローズするときは、

  • ステッチを指の間に平らにはさんでねじれないようにしておくこと
  • 閉じるときのシャトル糸を引っ張る方向に気をつけること
  • 根元をきちんと閉じること

が大事です。

 

ピコを作った後の目数の数え方

5-5

これは、
「5目ダブルステッチを作った後でピコを入れてさらに5目ダブルステッチ」
というパターンです。

ピコを作ると、ピコができた時点で、すでに、
1目ができています。つまり、”6目め”が
できているということになります。
0069

だから、あと4目を作り足せばいいのです。
0070

「ピコができた後、5目作る」のでは、ありません。
「ピコができた後、4目作り足す」 のが、正解です。

初心者の場合、ピコを作った後のステッチの数え方を間違えて、
1目多く作ってしまうことがあります。

ピコができたときには、すでに1目できていることを
忘れないでください。

 

ピコの作り方

モチーフに華をそえるピコは、ダブルステッチと
ダブルステッチの間にできます。

FHS(ファーストハーフステッチ)を、一つ前に作ったダブルステッチから
少し離れた位置に作ります。離す幅は、ピコの高さの2倍(青矢印)。
0064
FHSの位置が決まったら、目を締めて、動かないように
親指と人差し指でしっかりつまみます。
0065

その位置で SHS(セカンドハーフステッチ)を作ると、ダブルステッチが
離れた状態で、できあがります。
0066

離れているダブルステッチを、一つ前に作ったダブルステッチの
ほうへ寄せます。
0067

完全にくっつけると、ピコのできあがり。(青矢印:ピコの高さ)
0068

ピコを作るときに大事なのは、FHSの位置決めです。
ピコになる部分の糸の幅を、ピコの高さの2倍の長さに
保ちながらFHSの位置決めをします。

この位置によって、ピコの大きさが決まってしまいます。
位置を決めたら、表目がずれないように固定しつつ、
SHSを作ることも大事です。

ピコは、目分量で同じ大きさに作れるようになりましょう。
均一に作れるようになったら、大きさを変えてみて、
アレンジしてみると良いでしょう。

 

チェインを作る

★間違えたステッチの糸をほどくのは大変なので、
練習中は、途中で間違えても、そのまま作り続けてください。

2種類のハーフステッチ(ファーストハーフステッチとセカンドハーフステッチ)を作る時
のシャトルの動きが把握できたら、次は、ダブルステッチを作ってみます。

チェインを作るときの持ち方で、左手で糸を持っておきます。

ファーストハーフステッチ、セカンドハーフステッチの順番で作ると、ダブルステッチ
1目ができます。そのダブルステッチを連続して作ると、チェインになります。
0046

ダブルステッチを作るたびに、一番最後に作られたステッチの部分を親指と人差し指
でつまみなおします。つまみ直しをしないと、目を作り足す位置が固定されないため、
トランスファーがやりにくいです。
0047 0048

また、トランスファーした後、ループを引き締める際、引き締め加減が一定になるよう
にします。引き締め加減がばらばらだと、ダブルステッチの山の部分が、がたがたに
なり、きれいなラインになりません。
0049
00500051
目の締め加減は個人によって違います。きつめの人もいれば、ゆるめの
人もいます。目の形がわからなくなるくらいきつく締めすぎるのは、お勧め
できません。せっかくのタティングの目の美しさが損なわれます。
0052
隙間があきすぎるほどゆるいのも、良くありません。
ステッチの山のラインがガタつきます。
0053
同じパターンを作っても、締め加減によって、出来上がりの大きさが違ってきます。
大事なのは、

  •  ほどほどの締め加減であること、
  •  最初から最後まで一定の締め加減でダブルステッチを作ること

です。

ある程度練習を重ねて作りこんでいけば、目の締め加減は安定してきます。
目が安定するのは、3ヶ月くらいを目安にすると良いと思います。
(個人差はあります)

初心者にとって、ダブルステッチを作れるようになることが一番大変です。

でも、それが、一番大事です。

器用、不器用にかかわらず、どんな人でも最初はできません。
根気良く練習してください。

参考)
ダブルステッチの作り方
目を作る
トランスファー(目を移す)

トランスファー(目を移す)

トランスファーとは、シャトル糸のループをBridge の糸(人差し指と中指の間に
張った糸)のループに換えることです。

トランスファーは、日本語で「目を移す」と訳されているようです。
英語のテキストには、Transfer とか Unusual flip などと表記されています。

以降、Transfer(トランスファー)と記述します。
Transferという作業は、タティングの基本中の基本。
これができなければ、先へ進めません。

まず、シャトル糸を Bridgeにからませて、ファーストハーフステッチ、または、
セカンドハーフステッチのシャトル糸のループ(ピンク)を作ります。
0054

親指と人差し指でつまんでいるところ(緑の輪の部分)は、絶対に離さないように
します。シャトル糸(ピンク)のループが大きい状態のときに、Bridge の上から3分の1
くらいのところ(黄色矢印)で Transfer します。

シャトル糸のループ(ピンク)が小さいと、Transfer しづらいです。
0055

まず、中指を少し倒して、Bridge の糸(青)を緩めます。緩めた直後くらいに、
シャトル糸を引っ張ります。このとき、引っ張る方向は、人差し指の示す方向です。
(紫矢印)

シャトル糸の引っ張りが足りないと、Transfer できません。また、Bridge が
ピンと張ったままだと、やはり Transfer できません。

0056 0057

シャトル糸を引っ張りにくい場合は、右手の薬指でシャトル糸を下方向に押えるように
すると、シャトル糸がピンと張ります。(この動作は自己流なので、必要であれば
試してみてください。)

0058
「緩め」と「引っ張り」のタイミングが合うと、Transfer できて、Bridge の糸(青)で
ループができます。このとき、シャトル糸(ピンク)は人差し指に沿って、まっすぐ
直線になっています。(紫矢印)

Bridge の糸(青)のループは、締めずにルーズなまま保ちます。

倒した中指を元の位置にもどしながら、ループを左側に移動させます。(黄色矢印)
(ループを締めてしまうと、左側への移動が難しくなります。)
0059

親指と人差し指でつまんでいる位置までループが移動したら、中指で糸を引っ張って
ループを完全に締めます。

0060

Transfer が終わると、左手の中指は元の位置に戻り、Bridge はピンと張った
状態で、シャトル糸は人差し指と同じ方向にまっすぐになっています。

シャトルを引っ張る方向は、個人で多少異なるかもしれません。人差し指は、
シャトル糸を引っ張る方向の目安にしてください。

毎回必ず、同じ方向に引っ張っているはずです。もし、引っ張る方向が違うときは、
左手の手首を動かしているかもしれません。左手手首は、できるだけ固定します。

 

<トランスファーの確認>

トランスファーがきちんとできていれば、ステッチは、ボール糸の色(写真ピンク)のみ
になります。ステッチは、シャトル糸を芯にして、左右に動くことができます。もし、
トランスファーが失敗している場合は、シャトル糸の色(写真緑色)が出てきます。
0045

ステッチの色で、トランスファーができているかどうかが簡単にわかります。

トランスファーが失敗している場合、その部分でこま結び状態になっているため、
ステッチはその場で固定されます。

1色の糸で作る場合(ボール糸とシャトル糸が同色の場合)は、ステッチが固定されて
いるかどうかで、トランスファーが失敗しているかどうかがわかります。

参考)「ダブルステッチの作り方」「目を作る