トランスファー(目を移す)

トランスファーとは、シャトル糸のループをBridge の糸(人差し指と中指の間に
張った糸)のループに換えることです。

トランスファーは、日本語で「目を移す」と訳されているようです。
英語のテキストには、Transfer とか Unusual flip などと表記されています。

以降、Transfer(トランスファー)と記述します。
Transferという作業は、タティングの基本中の基本。
これができなければ、先へ進めません。

まず、シャトル糸を Bridgeにからませて、ファーストハーフステッチ、または、
セカンドハーフステッチのシャトル糸のループ(ピンク)を作ります。
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親指と人差し指でつまんでいるところ(緑の輪の部分)は、絶対に離さないように
します。シャトル糸(ピンク)のループが大きい状態のときに、Bridge の上から3分の1
くらいのところ(黄色矢印)で Transfer します。

シャトル糸のループ(ピンク)が小さいと、Transfer しづらいです。
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まず、中指を少し倒して、Bridge の糸(青)を緩めます。緩めた直後くらいに、
シャトル糸を引っ張ります。このとき、引っ張る方向は、人差し指の示す方向です。
(紫矢印)

シャトル糸の引っ張りが足りないと、Transfer できません。また、Bridge が
ピンと張ったままだと、やはり Transfer できません。

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シャトル糸を引っ張りにくい場合は、右手の薬指でシャトル糸を下方向に押えるように
すると、シャトル糸がピンと張ります。(この動作は自己流なので、必要であれば
試してみてください。)

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「緩め」と「引っ張り」のタイミングが合うと、Transfer できて、Bridge の糸(青)で
ループができます。このとき、シャトル糸(ピンク)は人差し指に沿って、まっすぐ
直線になっています。(紫矢印)

Bridge の糸(青)のループは、締めずにルーズなまま保ちます。

倒した中指を元の位置にもどしながら、ループを左側に移動させます。(黄色矢印)
(ループを締めてしまうと、左側への移動が難しくなります。)
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親指と人差し指でつまんでいる位置までループが移動したら、中指で糸を引っ張って
ループを完全に締めます。

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Transfer が終わると、左手の中指は元の位置に戻り、Bridge はピンと張った
状態で、シャトル糸は人差し指と同じ方向にまっすぐになっています。

シャトルを引っ張る方向は、個人で多少異なるかもしれません。人差し指は、
シャトル糸を引っ張る方向の目安にしてください。

毎回必ず、同じ方向に引っ張っているはずです。もし、引っ張る方向が違うときは、
左手の手首を動かしているかもしれません。左手手首は、できるだけ固定します。

 

<トランスファーの確認>

トランスファーがきちんとできていれば、ステッチは、ボール糸の色(写真ピンク)のみ
になります。ステッチは、シャトル糸を芯にして、左右に動くことができます。もし、
トランスファーが失敗している場合は、シャトル糸の色(写真緑色)が出てきます。
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ステッチの色で、トランスファーができているかどうかが簡単にわかります。

トランスファーが失敗している場合、その部分でこま結び状態になっているため、
ステッチはその場で固定されます。

1色の糸で作る場合(ボール糸とシャトル糸が同色の場合)は、ステッチが固定されて
いるかどうかで、トランスファーが失敗しているかどうかがわかります。

参考)「ダブルステッチの作り方」「目を作る

 

目を作る

タティングの基本の目、ダブルステッチは、
ファーストハーフステッチとセカンドハーフステッチの2種類の
ハーフステッチを組み合わせて1セットにすることで作られます。

ファーストハーフステッチ(FHS: first half stitch、前の半目、表目)
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セカンドハーフステッチ(SHS: second half stitch、後ろの半目、裏目)
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ファーストハーフステッチのすぐ横にセカンドハーフステッチを作ると、
ダブルステッチができあがります。

ダブルステッチ(DS: double stitch)
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練習をするときは、わかりやすくするために、ボール糸とシャトル糸の色を別の色に
して、ボール糸とシャトル糸を結んだ状態からはじめます。参考)「作り始め

左手の糸の持ち方は、チェインを作るときの糸の持ち方をします。
糸を左手で持ち、シャトルを右手で持ったところからはじめます。
参考)「左手の糸の持ち方

左手の人差し指と中指の間にかかっている糸を、RKTattingでは、説明上、この部分
の糸をBridge(ブリッジ)と呼びます。(これは、公式な呼び方ではありません。)

このBridgeに、シャトル糸をからめてループを作り(目を作る)、トランスファーという
作業を行うことで、Bridgeの糸のループに切り替えます。
(トランスファーは、日本語で「目を移す」と訳されているようです。)

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左手の人差し指と中指の間(写真青色部分)は、できるだけ大きく開けたほうが
作業がやりやすいです。この記事の説明に使われている写真では、ボール糸は
ピンク色、シャトル糸は緑色です。

最初は、シャトルの動きが単純なセカンドハーフステッチだけを練習します。セカンド
ハーフステッチを作れるようになったら、ファーストハーフステッチだけを練習します。

セカンドハーフステッチ(または、ファーストハーフステッチ)を連続して作ると、
らせん状のスパイラルステッチになります。
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*** ファーストハーフステッチ(FHS)の作り方 ***

1:シャトルがシャトル糸の下を通ります。通りやすくするために、右手の小指で
シャトル糸を軽く持ち上げます。(小指に限らず薬指や中指でもかまいません。)
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2:そのままシャトルがBridgeの下を通ります。そのとき、右手のシャトルは、持った
まま離しません。Bridgeの糸が「右手の人差し指とシャトルの間」をすり抜けます。
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3:そのままシャトルをバックさせます(逆方向に移動)。シャトルが戻ってくるときに
シャトルはBrigeの上を通ります。
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このときも、右手のシャトルは、持ったまま離しません。Bridgeの糸が「右手の親指と
シャトルの間」をすり抜けます。その後、シャトルは、シャトル糸の下側を通ります。

4:シャトルがシャトル糸の下側にぬけたら、右手の小指で支えていた糸を離し、
そのままシャトルをひっぱります。すると、Bridgeを芯にしてシャトル糸のループが
できあがります。
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5:シャトル糸のループをトランスファーします。シャトル糸を芯にしてBridgeの糸の
ループになります。(ループが緑色からピンク色にかわります。)
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6:トランスファーしたループを、左手でつまんでいる位置まで移動させ、適度に
締めるとファーストハーフステッチができます。
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「行きは Bridgeの下、帰りは Bridgeの上を通る」 と覚えます。

 

*** セカンドハーフステッチ(SHS)の作り方 ***

1:シャトルがBridgeの上を通ります。そのとき、右手のシャトルは、持ったまま
離しません。Bridgeの糸が「右手の親指とシャトルの間」をすり抜けます。
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2:そのままシャトルをバックさせます(逆方向に移動)。シャトルが戻ってくるときに
Brigeの下を通ります。このときも、右手のシャトルは、持ったまま離しません。
Bridgeの糸が「右手の人差し指とシャトルの間」をすり抜けます。
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そのままシャトルをひっぱると、Bridgeを芯にしてシャトル糸のループが
できあがります。
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3:シャトル糸のループをトランスファーします。
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4:トランスファーしたループを、つまんでいる位置まで移動させ、適度に締めると
セカンドハーフステッチができます。
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「行きは Bridgeの上、帰りは Bridgeの下を通る」 と覚えます。

ファーストハーフステッチとセカンドハーフステッチでは、ループの作り方
が少し異なります。ループを作ったあとのトランスファーの方法は同じです。
ループを作る際、Bridgeの部分は、ピンと張ったままの状態で、シャトルを
動かします。Bridge の部分は、トランスファーをするときのみ、ゆるめます。

トランスファーのやり方については 「トランスファー(目を移す)」を参照してください。

参考)「ダブルステッチの作り方

ダブルステッチの作り方

ダブルステッチを作る練習方法です。
ダブルステッチを作るときの基本動作は、次の3つです。

1:目を作る
Bridgeにシャトル糸をからめてシャトル糸でループを作ります。

2:目を移す(トランスファー)
シャトル糸のループから、Bridgeの糸のループにかえます。
(Bridgeの糸をシャトル糸にからめた状態にします)

3:目を締める
移した目(Bridgeの糸のループ)を、左手で糸をつまんでいる位置まで
移動させてループを締めます。

目を移すこと(トランスファー)ができるようになったら、
目の締め加減の調節ができるようになりましょう。

練習のときは、チェインを作るときの持ち方で左手で糸を持ちます。
参考) 「左手の糸の持ち方
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ボール糸とシャトル糸の色を別の色にして、
ボール糸とシャトル糸を結んだ状態からはじめます。
参考) 「作り始め
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ダブルステッチを作る練習は、次の順番で各項目を参照してください。
1)目を作る
2)トランスファー(目を移す)
3)チェインを作る

 

左手の糸の持ち方

モチーフを作り始めるとき、右利きの場合、右手にシャトル、
左手に糸を持ちます。

左利きである場合は、左右対称に考えてください。

以降は、右利きであることを前提に説明し、
左利きに関しての解説は、省略します。

また、初心者向けのシャトル1個使いの場合を
想定して、解説していきます。

まずは、左手の糸の持ち方について、説明します。

 

*** 糸をつまむ位置 ***

1) 「シャトル糸とボール糸を結んで作り始める場合」
結び目の部分が作り始めの位置になるので、
左手で結び目の部分をつまんで持ちます。
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2) 「CTMで作り始める場合(結び目無しの時)」
結び目が無い状態で作り始める場合は、シャトルから
20~30センチくらい離れたところを左手でつまんで持ちます。
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*** シャトル糸とボール糸 ***

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つまんで持った位置を基準にして、シャトル側(右側)がシャトル糸、
ボール糸側(左側)がボール糸(またはセカンドシャトルの糸)になります。

*** 糸の持ち方 ***

チェインを作るときとリングを作るときでは、
糸の持ち方が違います。

(1)チェインを作るときの持ち方

人差し指の上に糸を置いてその上に親指をかぶせるように、
糸(結び目の部分)を下側からつまむように持ち、
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「ボール糸」 を左手の手の甲側にまわしかけ、
薬指や小指に糸を絡み付けて小指でしっかり固定します。

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中指と人差し指の間にかかっている部分の糸を、説明上Bridge
(ブリッジ) と呼びます。この呼び方は、RKTatting 独自の呼称であり、
公式なものではありません。

チェインを作るときの持ち方で大事なのは、

  • 親指と人差し指でしっかりつまんでおくこと。
  • Bridge をピンと張っておくこと。
  • 薬指や小指で糸を固定、調節できること。

です。固定方法には、以下の様なものがあります。

<薬指と小指に1~2回巻きつけて固定する方法>
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<小指だけに1~2回巻きつけて固定する方法>0023

固定の方法(糸の持ち方)には、他にもバリエーションがありますが、
どんな持ち方をしても、Bridge がゆるまないように糸を持てば大丈夫です。

ステッチを作るとき以外は、Bridge を、ピンと張ったままにしておきます。

(2) リングを作るときの持ち方

糸を上側からつまむように持ち、
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「シャトル糸」 を左手の指に沿わせるようにクルッと一回りさせ、
結び目のところで糸を重ね合わせるようにしてつまみ、輪状にして持ちます。
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ステッチを作るとき以外は、輪を(特にBridge を)、ピンと張ったままにしておきます。

シャトルの持ち方については、こちらを参照してください。
参考)シャトルの糸の巻き方と持ち方

 

作り始め

タティングレースは、シャトル糸とボール糸(糸玉)が
つながっている状態から作り始めます。

作り始めの状態は2種類。

1)シャトル糸とボール糸を結んでつなげる場合
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シャトル糸とボール糸がつながっていない場合は、こま結びでつなげます。
この場合、糸端を処理(糸隠し)する必要があります。
(糸隠しについては、ここでは省略します)

ブログ記事では、わかりやすくするために、シャトル糸と
ボール糸の色を分けて、2色の糸を使います。

結び目の部分から左側の糸でチェインの目を作り、
右側の糸でリングの目を作ることになります。

2)CTM(continuous thread method)
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ボール糸から直接シャトルに糸を巻いて、糸を切らない場合は、
(または、糸が巻かれているシャトルから他のものに糸を巻き取る場合)
ボール糸とシャトル糸がつながっている状態です。

このように(結び目が無く)糸がつながっている状態から作り始めることを、
CTM(continuous thread method)といいます。

1色の糸や段染めの糸などで作る場合は、この方法を使うと、
最初の糸隠しの作業(糸端の処理)を省略できます。